6.「風見鶏」コブクロ

続いては、コブクロの[text color=red]「風見鶏」[/text]

この曲は、2007年にリリースした大ヒット曲「蕾」のカップリング曲だ。

バラード調の曲なので、「ランニング のテンションが上がる曲」というよりも、今回のテーマである「自分に負けない」ための歌というのが、ぴったり当てはまる。

後ほど紹介する歌詞には、そんまんまのフレーズが出てくる。

コブクロの小渕健太郎さんといえば、マラソンランナーとしても知られていて、東京オリンピックの選考会であるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)でも、スタート前の国歌斉唱をした。

コブクロの歌には、ランニング 中に聴いたい応援歌が数多くあり、何なら「42.195km」というマラソン曲もあるが、僕は、あえて、この「風見鶏」を推したい。

てっぺんが見えないほど高い
フェンスの向こう側へと
夢だけ先に放り投げてよじ登り
祈りの陽を見つめてた

一番のAメロ黒田さんパートの歌詞。このフレーズがすごく好きだ。

フェンス

僕にとっては、フルマラソンを完走することは、とてつもなく高い壁だと感じていた。

だけど、ある日、思い立って、数ヶ月先のマラソン大会にエントリーしたんだ。
その時は、フルマラソンを走れるだけの練習もしていないのはもちろんのこと、それ以前に、そもそも、ろくに走ってもいなかった。

とりあえず、参加する意思を、てっぺんが見えないほど高いフェンスの向こう側に、ぶん投げたわけだ。

それから、マラソンの本を買ったり、マラソンのシューズを買ったり、実際に走り込んだりした。
つまり、少しずつフェンスをよじ登った。

結果的に、タイムは散々だったけど、「42.195kmの途方もない距離を歩かずに完走する」という目標を達成することができた。

その体験をしてから、この「風見鶏」を聴いた時に、すごく自分の中でシンパシーを感じたんだ。

最初に紹介した「悲しみなんて笑い飛ばせ」のように、超えられない高い壁は、ぶつかってぶっ壊しても良し。
「風見鶏」のように、先に夢や目標だけぶん投げてから、一歩一歩よじ登っても良し。

てっぺんが見えないほど高い壁でも、簡単に諦めてはいけない。

そして、こちらは、1番のサビの歌詞。
「強く生きたい」という意思がストレートに表現されている。

いつの日も向かい風を探す
風見鶏のように
まっすぐ時代と立ち向かい生きていきたい
逃げ出さないように
投げ出さないように
心に 深く深く
突き立てた風見鶏

「風見鶏」とは、「風を受けて常に風上を示すようにした鶏型の装置」のこと。

風見鶏

つまり、向かい風を受けて、風が流れる先を、いつでも向いているわけだ。

俗に「時流に合わせることの巧みな人」の例えとしても使われる。

だけど、この曲からは、小手先のテクニックで時流に乗るのではなく、自分の骨太な指針のもとに、時代にまっすぐ立ち向かいたい、という意思が感じられる。

僕は、ランニング は、自分自身と向かい合う時間だと考えているから、この「風見鶏」という曲は、ぴったりなんだ。

そして、今回、ランニング のおすすめ曲として選んだ一番の理由が、次の歌詞。

弱い自分に勝てるなら
誰に負けたっていいさ

この一言に全てが詰まっている。

ランニング とは、つまり、「弱い自分に打ち克つ」こと。ではないだろうか。

さあ、心に深く、自分なりの風見鶏を突き刺して、ランニング と向き合ってみよう!

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